授業動画を作るとき、最初に決めたいのは「見終わった人が何をできるようになるか」です。板書の代わりに資料を映すのか、パソコン操作を見せるのか、実技を撮影するのか。学習目標が決まると、必要な映像と説明も整理しやすくなります。
学校の補習、大学のオンデマンド授業、企業の新人研修では、視聴者の予備知識や学ぶ場面が異なります。説明をそのまま長時間録画するより、対象者に合わせた構成と、見返しやすい区切りを用意しましょう。
2026年版の本ガイドでは、授業動画・研修動画の制作を7つの手順にまとめました。画面録画やAIによる文字起こしを活用しつつ、日本語字幕の校正、翻訳、公開後の確認まで進めます。
ソフトの操作説明やスライドを使う授業には、画面とナレーションを一緒に録画する方法が便利です。ScreenAppのようなブラウザ型ツールで収録した映像を、編集、字幕作成、教材の共有へとつなげられます。まずは、学習者に何を身につけてほしいかを整理するところから始めましょう。

一つの到達点を決める: 「表計算ソフトを紹介する」よりも、「支出一覧を入力して合計を求める」のように、実行できる作業を目標にします。前提知識と、視聴後に取り組む課題も先に決めておくと構成がぶれません。
話す内容と映す内容を対応させる: 導入、説明、実演、練習、まとめの順に整理します。定義や計算式は台本を用意し、操作説明は手順メモを使うなど、内容に合わせて使い分けましょう。スライドに長文を詰め込み、そのまま読み上げる構成は避けます。
AIの提案は確認して使う: 構成案や説明の言い換えはAIで下書きできます。ただし、計算結果、専門用語、教材との整合性は授業担当者が確認します。もっともらしい説明でも、実際に操作して成立するとは限りません。
長さより区切りを重視する: 単一の概念と、一連の実技では必要な時間が違います。長くなる場合は章や別動画に分け、学習者が途中から見返せるようにします。特定の分数を一律の正解と考える必要はありません。
顔や手元を映す授業はスマートフォンやWebカメラから始められます。ソフトの使い方なら、パソコンの画面録画とマイクが基本です。
短い試し録りをする: 多くの授業では1080p・30fpsを出発点にできます。小さいメニューや数式は録画前に拡大し、音声と一緒に確認しましょう。スマートフォンで再生したときに文字が読めるかも重要です。
雑音と映り込みを減らす: 静かな部屋を選び、通知を閉じます。カーテンなどの柔らかい素材は反響を抑える助けになります。画面には学習者の氏名や社内の実データを出さず、練習用データを用意しましょう。
操作名を声に出す: 「ここを押します」だけでなく、ボタン名と操作の目的を説明します。カーソルをゆっくり動かし、結果が表示されたら少し待ちます。言い間違いは一呼吸置いて文全体を言い直すと、後で編集しやすくなります。
スライドやソフト操作の授業には、画面録画にナレーションを加える方法が向いています。
対象のウィンドウやタブを選び、マイク入力を有効にして試し録りします。録画開始の表示だけで安心せず、再生して声が入っているか確認してください。細かい設定項目は拡大し、重要な操作の前後に短い間を入れます。

不要な待ち時間を削る: 読み込み待ち、重複説明、操作ミスは整理します。一方で、数式を読む時間や課題に取り組むための間まで削らないようにします。
注目する場所を示す: 矢印、囲み、拡大表示を使い、見るべき場所を分かりやすくします。補足のテロップと発話字幕は役割が異なるため、同じ場所に重ねて操作画面を隠さないようにしましょう。
音量と章立てを整える: 収録した部分ごとの音量差を調整し、ノイズ除去後も声が不自然でないか確認します。長い動画には章を設けます。AIの自動カットを使う場合も、説明や練習のための間が残っているか再生して確認します。
字幕があると、聞き慣れない専門用語を文字で確認でき、音を出せない場所でも授業を追いやすくなります。Taptionの自動字幕作成機能では、話した内容を時間情報付きの字幕に変換し、後から修正できます。
日本語では、読みが同じでも意味の違う漢字や、略語の表記に注意します。数字、単位、否定表現も画面と照合してください。AI字幕は手入力を減らす手段であり、内容の正しさを保証するものではありません。
意味のまとまりで区切る: 単語の途中や不自然な位置で改行すると読みづらくなります。表示時間、話す速さ、文字サイズを見ながら調整し、全動画に同じ文字数制限を機械的に当てはめないようにします。
原文を直してから翻訳する: 留学生や海外拠点向けの教材には、Taptionの字幕翻訳機能で他言語版や二言語字幕を用意できます。操作指示や技術用語は、内容を理解する人が訳文を確認しましょう。
音声と映像の不足を補う: 理解に必要な効果音などは字幕でも伝えます。図や手の動きだけで重要な情報を示している箇所は、説明音声や補足テキストを追加するなど、学習者の状況に合う方法を検討します。
内容が伝わるタイトルにする: 「Excelで支出一覧を作る:入力・合計・表示形式」のように、学べることを示します。説明欄には対象者、前提知識、練習ファイルを記載し、同じ検索語を繰り返し並べないようにします。
配信先の仕様を確かめる: 学内LMS、社内研修サイト、動画サービスでは字幕の取り込み方法が異なります。対応形式を確認してアップロードし、字幕の切り替えと同期を実際に試します。必要に応じて章や文字起こしも添えましょう。
受講者として見直す: パソコンとスマートフォンで、文字、音量、字幕、教材リンクを確認します。公開後は質問や視聴状況を参考に、つまずきやすい説明を改善します。字幕を付けるだけで検索順位が上がるとは限りません。
約10分の動画で、架空の備品購入リストを入力し、合計金額と円表示を設定する練習を考えます。経費精算の制度ではなく、表計算の基本操作を学ぶ教材です。
実物や手元を示す授業なら、固定したスマートフォンで始められます。明るさと音声を試し録りで確認しましょう。パソコンの操作説明は、モニターを外から撮影するより画面録画の方が細部を示しやすくなります。
画面録画ツールでスライドのウィンドウを指定し、マイク入力を有効にします。通知を閉じ、短い録画を再生して声が入っているか確認してください。説明中は読む時間を確保し、必要な部分を拡大します。
一律に決める必要はありません。一つの学習目標を理解できる長さを基準にし、実演や練習に必要な時間を残します。内容が多い場合は章や別動画に分け、途中から復習できるようにしましょう。
公開前に校正してください。Taptionなどで生成した字幕は、漢字、専門用語、数字、表示時間を確認してから書き出します。配信先でSRTやVTTを取り込み、音声と合っているか最終確認します。
学習目標を絞り、見やすい実演と聞き取りやすい音声を用意し、字幕まで確認する。この流れを繰り返すことで、教材のチェック漏れを減らせます。機材やAI機能は、授業を分かりやすくするために選びましょう。
次の授業動画では、Taptionで字幕を作成・編集・翻訳し、受講者が見返しやすい形で届けてみてください。