DaVinci Resolveで字幕を自動生成し、1行ずつ入力する手間を減らしたい方へ。DaVinci Resolve Studioには、音声を文字起こしして字幕を生成する機能が内蔵されています。無料版のDaVinci Resolveでは、外部の文字起こしツールでSRTファイルを作成し、プロジェクトに読み込みます。どちらのエディションでも、字幕の文章やタイミングの編集、スタイルの設定、字幕付き動画の書き出しが可能です。
この記事では、2つの方法でDaVinci Resolveに字幕を付ける手順、読み込んだSRTの位置合わせ、多言語動画に使う翻訳字幕の準備を解説します。無料版の方法ならStudioを購入する必要はありません。ただし、外部の文字起こしサービスには利用制限や有料プランが設けられている場合があります。
外部の字幕生成ツールを使えば可能です。DaVinci Resolveの無料版には、StudioのAI字幕生成機能は含まれていません。Studioを購入せずに自動字幕を追加する手順は次のとおりです。
外部ツールには無料体験が用意されている場合もありますが、長いプロジェクトでは料金がかかる可能性があります。詳しくはTaptionで作成する手順またはSRTの読み込みと同期の手順をご覧ください。
| 機能 | Resolve無料版 | Resolve Studio | Taption + Resolve |
|---|---|---|---|
| AI字幕生成 | 外部ツール | 内蔵 | Taption |
| SRTの読み込み | 対応 | 対応 | 対応 |
| 字幕翻訳 | 外部ツール | 外部ツール | Taption |
| パーソナルAI辞書 | 内蔵の文字起こし機能なし | 同等の内蔵辞書なし | 対応 |
| Resolveでの字幕スタイル設定 | 対応 | 対応 | 読み込み後に対応 |
| 単語をハイライトするアニメーション | 手動で作成 | 内蔵AI(Studio 20以降) | Studio 21の単語タイミングと組み合わせ |
対象バージョン:この記事はDaVinci Resolve 21を対象としています。旧バージョンでは、一部のメニューの場所や機能が異なる場合があります。操作手順はBlackmagic Designの公式ドキュメントに基づいています。
Studioの字幕自動生成機能は18.5で導入され、Resolve 21でも利用できます。すでにStudioで編集しているプロジェクトなら、文字起こしと字幕の確認を同じアプリケーション内で進められます。
再生成する前に、既存の字幕をコピーして保存してください。Blackmagicのマニュアルによると、字幕トラックが複数ある場合は最上段のトラックが使用されます。Resolve 21では、字幕のInspector(インスペクタ)でFind and Replace(検索と置換)も利用でき、Replace All(一括置換)で繰り返し出てくる誤りを修正できます。
DaVinci Resolveの無料版では、タイミング付き字幕を外部で作り、SRTとして読み込みます。編集作業に戻る前に、Taptionで字幕の分割、用語の修正、多言語の校正を進められます。
Deliver(デリバー)ページからWAVなどの会話音声ファイルを書き出すか、映像を見ながら校正できるよう、小さめのH.264動画を書き出します。字幕を付ける最終編集版と同じ再生速度、同じ範囲を使ってください。冒頭の無音部分を残し、書き出しが始まるタイムライン上の位置を控えます。書き出し時間はプロジェクトやパソコンによって異なります。
そのファイルをTaptionのAI字幕自動生成ツールにアップロードし、元の言語を選びます。書き出す前に、生成された字幕を確認しましょう。

Taptionの英語版エディタ。動画プレビューの横でタイムスタンプ付き字幕を確認し、下部の字幕タイムラインと音声波形で分割やタイミングを調整してから、SRTを書き出します。
Taptionの書き出しオプションでSRTを選び、次の節の手順で読み込みます。SRTが保持するのは字幕の文章とタイミングです。最終的な文字の見た目はResolveで設定してください。この読み込み方法にResolve用プラグインは不要です。すでに修正済みの原稿がある場合は、文字起こし原稿を動画に自動同期してからSRTを書き出す方法もあります。
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読み込む前に、SRTのタイムスタンプがタイムラインのタイムコードと一致しているか、それとも書き出した音声・動画ファイルの冒頭を0としているかを確認します。一致していればタイムコードに基づいて挿入し、ファイル基準の時間なら手動で配置します。
SRTのタイムスタンプがResolveのタイムラインのタイムコードと一致している場合は、Media Pool(メディアプール)にファイルを読み込み、右クリックしてInsert Selected Subtitles to Timeline Using Timecodeを選びます。選択した字幕が、それぞれ対応するタイムライン上の位置に挿入されます。最初と最後の字幕をプレビューし、同期を確認してください。このオプションはResolve 21リファレンスマニュアルの第59章に記載されています。
SRTが書き出した音声・動画ファイルを基準にしている場合は、以下の手順でドラッグして位置を合わせます。タイムラインが01:00:00:00から始まる場合や、編集の途中から範囲を書き出した場合は、この違いに注意が必要です。
位置合わせの例:書き出した素材がタイムラインの01:00:00:00から始まり、SRTの最初の字幕がそのファイルの2秒後に始まるなら、配置先は01:00:02:00です。もっと後ろの範囲を書き出した場合は、その範囲の開始位置を基準にします。プロジェクトで設定済みの開始タイムコードは維持し、字幕を移動して合わせてください。
字幕クリップを選んでInspectorを開き、Captionタブで文章とタイミングを編集します。共通の見た目はTrackのコントロールで設定します。Resolve 21で1つの字幕だけスタイルを変更するには、CaptionタブのCustomize Captionを有効にしてから調整してください。トラック全体のスタイルと個別の上書き設定は、第59章「字幕とクローズドキャプション」を参照してください。
アクセシビリティの確認:会話に字幕を付けるだけで、要件への適合が保証されるわけではありません。必要に応じて話者を示し、ドアベルや画面外の笑い声など、意味のある発話以外の音も字幕で伝えます。同期や読みやすさとあわせて確認してください。W3Cによる収録済みコンテンツのキャプションの解説も参考になります。
文字起こしは話された内容を元の言語で記録する作業、翻訳は別の言語の文章にする作業です。この記事で確認したBlackmagicのドキュメントには、内蔵機能による字幕翻訳の手順は記載されていません。Taptionで字幕を50以上の言語に翻訳し、校正後の文章をResolveに取り込めます。対応言語には繁体字中国語、簡体字中国語、日本語、韓国語などが含まれます。
interview_en.srt、interview_ja.srt、interview_zh-Hant.srtなどの名前を使います。字幕トラックは、後から編集する字幕やSRTでの納品に適しています。Text+ではFusionによる文字組みや動きを自由に作れますが、タイトルに配置した文字が、書き出すSRTの字幕に自動的に含まれるわけではありません。
Studio 20で導入されたAI Animated Subtitlesには、字幕トラックで単語をハイライトする機能があります。TitlesライブラリのAnimatedテンプレートを字幕トラックのヘッダーへドラッグし、Inspectorでパラメーターを調整します。これらのプリセットを使うために、すべての字幕を個別のText+タイトルとして作り直す必要はありません。詳しくはBlackmagicのResolve 20新機能ガイド27ページをご覧ください。
Studio 21では、読み込んだ字幕の扱いが改善されています。手入力した字幕や読み込んだ字幕について、Resolveが単語のタイミングを分析できます。選択した字幕のInspectorでUpdate Word Timingsを使うか、字幕トラックのヘッダーを右クリックしてSynchronize Word Timingsを選びます。これにより、読み込んだ字幕で発話に合わせた単語のハイライトを準備できます。対応する音声と照らし合わせて結果を確認してください。これらの操作はResolve 21新機能ガイド78–79ページに記載されています。
字幕テンプレートでは作れないレイアウトや動きが必要なら、Text+を使います。Resolve無料版では、手動のタイトルアニメーションや対応するサードパーティの方法を利用できます。通常のSRTは単語単位のアニメーションやFusionのスタイルを保存しません。字幕納品用のファイルは残し、必要に応じてアニメーションの見た目を動画にレンダリングしてください。
DeliverページでRender SettingsのVideoパネルを開き、Subtitle Settingsを探してExport Subtitleを有効にします。配信・納品先に合わせて形式を選びます。
字幕だけのファイルが必要な場合は、字幕トラックのヘッダーを右クリックしてExport Subtitleを選びます。プロジェクト全体を納品する前に、短いテストレンダリングを再生し、想定するプレーヤーで別添えの字幕ファイルを開いてください。対応オプションはResolve 21の第59章にある字幕書き出し手順を参照してください。
About DaVinci Resolveでアプリケーション名を確認します。内蔵の生成機能には、18.5以降のStudioが必要です。Editページでタイムラインを開き、Timeline > AI Toolsを確認してください。旧バージョンでは、Timelineの直下にコマンドがある場合があります。無料版の場合は、外部で作るSRTの方法を使います。
Media Poolへの読み込みだけでなく、タイムラインの字幕トラックにSRTを追加したか確認します。再生ヘッドを字幕の区間内に移動し、ソースビューアではなくタイムラインビューアを見てください。対象の字幕トラックを有効にし、文字サイズ、不透明度、位置、個別のスタイル設定を確認します。ロックされたトラックでも字幕は表示されます。ロックが防ぐのは編集だけです。
SRTの元になった書き出しファイルを確認します。InとOutの範囲、冒頭の無音部分も確認対象です。最初の字幕を該当する発話に合わせ、その後の字幕もチェックします。一定のずれなら、対象の字幕をまとめて移動してください。徐々にずれる場合やカットが一致しない場合は、現在の編集版から生成し直します。プロジェクトの開始タイムコードを変えれば、必ず解決するわけではありません。
Deliverの設定でExport Subtitleを有効にし、選択した出力方法を確認します。別ファイルのSRTは、MP4の映像に文字を描き込みません。どこで再生しても字幕を表示したい場合は、Burn into videoを選びます。別添えの字幕ファイルを使う場合は、選択したトラックを確認し、SRTを配信先にアップロードします。埋め込みキャプションの場合は、コンテナとプレーヤーの対応を確認してください。
SRTをUTF-8で保存するか、書き出し直します。文字が四角い空欄になる場合は、必要な日本語や中国語の字形を含むフォントを選んでください。文字化けする場合は、文章を直す前に文字コードを確認します。句読点や言語に合った改行も確認しましょう。ラテン文字の言語に使う文字数制限を、日本語や中国語にそのまま当てはめることはできません。
内蔵の音声文字起こしによる字幕生成にはStudioが必要です。Resolveの無料版でも、外部で生成したSRTの読み込み、編集、スタイル設定、書き出しは可能です。外部の生成ツールには試用制限があったり、長いプロジェクトで料金がかかったりする場合があります。
内蔵の字幕生成機能は音声を文字起こしします。別の言語が必要な場合は、翻訳済みのSRTを用意し、校正してから別の字幕トラックに読み込んでください。
Studio 21は、読み込んだ字幕の単語タイミングを分析し、アニメート字幕に利用できます。SRTを対応する音声に合わせ、単語のタイミングを同期してから、選択したテンプレートをプレビューします。SRT自体にアニメーションは含まれず、翻訳した文章は元の発話と単語単位で対応しない場合があります。
DeliverページのSubtitle Settingsを確認してください。常に表示される文字が必要ならBurn into videoを選びます。別ファイルのSRTを使う場合は、字幕に対応するプレーヤーやプラットフォームに渡してください。対象の字幕トラックが選択されているかも確認します。
はい。字幕を選択し、InspectorのCaptionタブでCustomize Captionを有効にします。そこで個別にスタイルを変更してください。他の字幕には、トラック共通のスタイルが維持されます。
Resolve内で作業を完結させたいなら、Studioの内蔵生成機能を使います。Resolve無料版では外部のSRTを使う方法を選び、Taptionの分割、辞書、多言語の校正機能がプロジェクトに合う場合は、どちらのエディションとも組み合わせられます。いずれの方法でも、校正、同期の確認、最終書き出しのチェックは必要です。自分の素材で外部ツールを使う方法を試すには、TaptionのAI字幕自動生成ツールから始めてください。
他の編集ソフトでの作業については、Premiere Pro向けAI字幕生成ツールのガイドとFinal Cut Proで字幕を自動生成する方法もご覧ください。
編集注記:2026年10月12日更新。操作手順は、Blackmagic Designの『DaVinci Resolve 21リファレンスマニュアル』第59章と『Resolve 21新機能ガイド』に照らして確認しました。リファレンスマニュアルは一般的な読み込み、スタイル設定、書き出しを扱い、新機能ガイドはバージョン固有の追加機能を説明しています。この記事の手順は、Resolve 21で実機検証していません。Taptionのスクリーンショットは既存のエディタの例であり、TaptionからResolveまで実際に検証したプロジェクトの記録ではありません。